自由と権限に対する責任の明確化(小沢一郎 in カンブリア宮殿)
村上龍の著作が好きというか、考え方が好きだからだろうけど、元々eddie自体が権限と責任はセットだろ!という主義です。内容は権限に対して責任を取らないで済んだ今までの既得権益者層からはかなりの反感を買うだろうし、みんなが同じ方向を向いていればよかった高度経済成長時代の仕組みを真っ向から否定するというものです。
まず、陳情という仕組み自体をeddieはよく知らなかったのですが、昨日の放送を見て族議員と陳情との関係が分かりました。地方や団体からの陳情がばらばらの族議員に対してなされて、対象省庁の官僚とつるんでお互いが利益を供与し合う構図。なんとなく裏で根回しして優秀な官僚の作文を読み上げてある法律を成立させてしまうのが族議員で、当然そこには官僚への利益誘導があるのだけど、有権者から顔の見えない官僚が責任をとるはずもなく、族議員が誰かなんてよくわからないのだからそこも無責任。そんな深い癒着の関係が構築されているのを破壊する、というのが小沢構想。民主党幹事長室に陳情を一元化し、そこで陳情に優先順位をつけ、それを内閣に提出するという構図をつくりあげることで、責任が明確化されるということです。
官僚の国会答弁を禁止したのと合わせると、有権者が自ら選出した国会議員(lawmaker)が名の通り立法に責任を持って対峙するというごくごく自然な構図を、つまり、官僚の利益誘導でなく国民への利益誘導のために、取り戻そうとする小沢氏の思いを感じた施策の一つだと思いました。
次に選挙の自由化。インターネット(ブログ等)の更新も有権者宅の戸別訪問も、告示後は法律(公職選挙法)で禁じられている。そんな60年?前の法律が有権者と立候補者の距離を遠ざけていた。告示後に立候補者の主張や人格を知り、投票への材料にしたいにもかかわらず、告示後のもっとも有権者とコミュニケーションが必要な時期の活動を禁じる法律こそが、有権者の選挙への無関心への起因となっていたことに異論はないはず。これにメスを入れる?と言ってたかどうかは忘れたが、おそらくそこにも切り込んでいくのだろうと思います。これも有権者と立候補者への投票したものとされた者への責任の所在の明確化につながるのでしょう。
師匠の田中角栄については、コンセンサスを得るという政治手法を学んだのに、それを竹下昇や金丸信の政治手法とともに番組内で明確に否定しました。「今はそんな時代じゃない」と。そこにも権限者が責任を持って施策を実行する姿勢を見ました。
「"13歳のハローワーク"に政治家の項目として説明をするとしたら?」との問いには、村上龍の質問に対して、よどみなく雇用と老後の安心がGDP6割の日本経済を復活させることを明確にうたいました。具体的な施策への言及は立場上(幹事長職)避けたようですが、それが本来の役割でないことからもその点に疑問は感じませんでした。
アメリカに対しても、外務省が何も言わないで問題を先送りにするから「日本はうそつきだ」呼ばわりされる。そんな姿勢をアメリカに嫌がられている、と。eddieはそんな当たり前のことを訥々と話す小沢氏に不覚にも感動しました。会社に置き換えれば、会議中に主張をせずに後で裏でなんだのかんだのと文句を言う、それを言わせないための根回し。そんな生産性の低いことが今まで通用してきたのが日本のどこにでもある会社の構図。国際会議でも外務省の役人が同じことやってたかと思うと嫌になります。それじゃ日本人がズルイと思われても仕方ないだろうと思います。だから国益を主張すべき代表者はブロークンイングリッシュでいいから国益を主張してこい!そういうことなんだと思いました。
村上龍がゼロサムといったのだけど、今はまさにそんな時代。誰か座っている椅子は降りるまで空かない。今ゼロをつかまされているのは若者だけど、これからは既得権者だって例外じゃない。海外から膨大な労働者が流入してくる。そんな時代に無責任のなぁなぁで済んだパラダイムが通用するはずがない。そんなことはずっと前からわかっていたのにバブル崩壊以降20年で何も変わらなかった。だから最高権力者?である小沢一郎氏がそんなパラダイムシフトを実現させようとしていて、それが既得権破壊と、有権者と立候補者との有るべき関係を正常にしようとしているということに素直に感動したわけです。
さて、それ以降はマスコミが質問するような植松建設の献金問題とか、首相職への思いとか、eddieにはあまり興味のない瑣末な質問だったためスルーに近かったので割愛しますが、小沢氏のすべての主張に感じたのは「自由と権限に対する責任の明確化」です。
eddieは昨晩カンブリア宮殿を見ながら日本にかすかな希望を感じたのでした。
思いつきの文章書き散らしで推敲はほとんどしてません、何となく自分のための備忘録にて。
本当は、この流れでtwitterで少し話題になってた「連帯保証人制度」について書きたかったけど、疲れました。気が向いたら別エントリで書きたいと思います。銀行の怠慢とか、NPO(駒崎さん)がんばれ!とか、起業を阻害してるのも実は「無責任体質」でしょ?との内容。
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