「完全なる経営」 A.H.マズロー -2-
この本は難しい。2度目だけどまだまだ。ただ、ものすごい本だ、ということだけはわかる。いちいちコメントをするよりも引用から感じるインスピレーションを大切にしたい。
まだ読みきれていない、というのが実情なのだが、あまりに的確に現代社会の経営者層を叱り飛ばしている部分もあったため、早いうちに引用文を載せておきたかったのが本エントリの趣旨でもある。
派遣社員を簡単にクビにした日本の経営者たちは、この後半の引用をよく読んで実感するべきだ。
「だれもが、無意味な仕事よりも意味のある仕事の方を好む。」
「だれもが、できれば公の場において、公正かつ公平に評価されることを望んでいるものだ。」
「一般に、人間は憎むことよりも愛することのほうから、より多くの喜びを得る。」
「広く社員に情報を開示し、社員参加(知的な意味での傘下)型のさまざまなプログラムを実施している企業は、専制的な経営スタイルを取る起業よりもはるかに高い業績を挙げている。」
「企業の目的は単に利益を上げることではなく、基本的欲求を満たそうと努力する人々、特定の集団に属しながら社会全体に奉仕する人々にとって、真の共同体となることである。ビジネスにおいては収益は大きな意味を持っているが、唯一絶対のものではない。人間的要因や道徳的要因を忘れてはならないのだ。長期的に見れば、これらの要因は、収益に劣らずビジネスにとって重要な意味を持つものなのである。」
「人々を動機付けることではなく、動機付けられた人々が最大限の貢献をしようと進んで努力するよう、環境を整えることである。組織の方針や業務手順の見直しが、その第一歩となるだろう。」
「物質的に豊かになり精神的にも成熟してくると、金銭的報酬の重要性は低下し、より高次の報酬(メタ報酬)の重要性が高まるということである。...マズローのZ理論」
「自社の利益や生産、販売のみを目標として掲げる企業は、事実上われわれ納税者を踏み台にしているのである。私は税金を納めることによって、学校や警察、消防署、保健所など、社会の健全性を保つためのあらゆる組織にかかる費用を負担している。そうして健全な社会は、高い水準の労働者を、ほぼ無償で企業に提供しているのである。したがって、公平を期すために、企業は今以上に社会還元を行うべきではないだろうか。すなわち、企業が良好な職場環境を提供すれば、そこで働く労働者は、慈善心や利他心にあふれたよき市民となり、地域社会に貢献できるはずなのだ。」
「民主政治や良質の学校教育の効果を弱める企業や、社員の精神的健康を低下させ、敵意や破壊性を増長するような企業に対しては、追徴金を課すことになる。このような企業は、社会全体に対して破壊活動を行っているようなものだ。当然、償いをすべきなのである。」
「会計士にとっての問題は、組織の人的資産を何とか貸借対照表に反映させる方法を考え出さねばならないことだ。...貸借対照表に記載されることのない人的資源は、事業の長期的な反映に影響を及ぼすのだ.......。」
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