2009年2月13日

ITを生業にする者として考えたこと

プログラマもやったし、ネットワークエンジニアも経験し、今は社内SEとして生計を立てているのだが、改めて振り返ってみて考えている。

ITって何なんだろうと。

勤務先は機械製造業であり、今まさに壊滅状態の日本を代表する輸出産業なわけであるのだが、我が情報システム部(IT部門)の立場は、多くの日本企業にありがちで低い。それは元をたどるとスタッフ部門であり金を稼ぐ部門ではない間接部門だから。でも、総務や人事や経理も金を稼がないのに情報システム部よりはなぜか立場は上になる。それは昔から存在している部門で昔のイメージを引き継いでいるに過ぎないからだ。

情報システムはここ10年ほどで急速に進化を遂げているために、経営者から見たらその進化がよくわからないため、以前のキーパンチャーたちがうごめいているイメージから脱却できていない、というより情報システムの進化についていけないのだろうと思う。中にいて指揮をとる人種(部課長レベル)自体が進歩についていけていないため、経営者層に対してしっかり説明ができない、だから現場だけが進歩している。

しかし、技術の進歩という視点をはずして、会社の中での間接部門という視点を客観的に分析してみれば、確かに情報システムは空気のような存在なのかもしれない。

金が流れなくて日本経済がストップしているのと同じく、情報システムだってメールや業務データや図面データがLANケーブル上を流れなくなれば仕事がストップしてしまうのだ。けど、それは止まってからはじめてわかること。そしてシステムが停止してしまっても、停止した事象についてのみ反省がされるだけで、情報システムの存在自体の重大さには気づかないのかもしれない。

情報システムはそれ自体が金を稼ぐものではない、けれどもそれがなければ金を稼げない世の中になっていることを経営者は認識すべきだ。しかし、情報システムの価値を金銭的に換算して適正に評価される世の中はいつ訪れるのだろうか。

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